株式投資を始めたいと考えている方に、ぜひおすすめしたい書籍が「株の公式」です。この本は、投資初心者にも非常に分かりやすく、実践的なアプローチを提供しています。著者が示す「公式投資」の概念は、投資の基本をしっかりと理解し、効果的な投資判断を行うための強力なツールです。特に、これから投資を始める方には、投資の考え方や心構えを学ぶうえでの入門書として最適です。本記事では、この書籍に基づいた公式投資の基本的な考え方と実践方法を詳しく解説します。これを読んで、あなたの投資ライフをより充実させてください。
- 「株の公式」で記載されている買いの公式がわかる
- 市場の強さを見極めるための独自の指標がわかる
- ルールに基づいた投資戦略が大事であることがわかる
「株の公式」の概要
このセクションでは、「株の公式」の基本情報とその意義について解説します。この書籍がどのようにして投資家にとって有用であるのかを理解することで、読者は今後の投資活動において役立つ情報を得ることができるでしょう。
書籍の基本情報
「株の公式」は、株式投資における戦略的アプローチを提案する書籍です。著者は実績豊富な投資家で、数多くの成功事例をもとに投資の公式を体系化しました。オニールやミネルヴィニの戦略と大きな考え方は同じ戦略で、その戦略を日本株に適用するためにカスタマイズされたものだと思います。本書は、投資家が市場で成功するための具体的な方法論を示しており、理論だけでなく実践的なアドバイスも豊富に含まれています。
公式投資の3つの特徴
「株の公式」には、公式投資の特徴として以下の3つのポイントが挙げられています。
- 役に立つ情報は限られており、銘柄選定には新高値と成長だけが重要である
- 損を避けるためには心構えが重要で、相場が上昇しない時期の対応がカギとなる
- 心の強さを持ち、恐怖との戦いに耐えることが必要である
これらを前提に、買いの公式、売りの公式として体系ずけられた投資ルールを提言しております。
どんな人向けか
「株の公式」は、特に長期的な視点で安定した投資を目指す投資家に向けて書かれています。初心者には基本的なアプローチを学ぶ手助けとなり、経験者にはさらに深い戦略的な知識を提供します。日本人著者ということもあり、スラスラ読めるので成長株投資の勉強の取っ掛かりとしては最高です。
公式投資の特徴と実践
このセクションでは、公式投資の特徴や実践方法について詳しく解説します。特に、役に立つ情報の取捨選択や損失回避の戦略、メンタル管理の重要性について述べ、投資家がどのように公式投資を活用できるかを示します。
役に立つ情報の限界
「株の公式」では、役に立つ情報は限られており、新高値銘柄の選定が主なポイントです。決算書やその他の情報は、相関があるものだけを参照し、相関がない情報は無視することが推奨されます。これにより、投資判断の精度を高めることができます。
損を避けるための戦略
損を避けるためには、上昇相場では何もしなくても利益が得られますが、相場が上がらない時期の対応が重要です。損失を防ぐためには、心の強さを持ち、恐怖や不安に対抗する必要があります。損が膨らむ前に対策を講じることで、資産を守ることができます。
心の強さとメンタル管理
公式投資では、心理的な側面も重要な要素です。投資家は、恐怖や不安に対処するために強いメンタルが求められます。損失を受けた場合にも冷静に市場の動きを見守り、感情的な判断を避けることが成功への鍵となります。
買いの公式について
このセクションでは、「買いの公式」として示される9つのルールをさわりだけ説明します。各公式には、投資家が銘柄を選定する際に役立つ具体的な指標が含まれています。
チャートに関する公式
まずは株は数年来高値を更新した時点で買うです。
新高値を更新した銘柄は、上昇トレンドが継続する可能性が高いとされ、買いのタイミングとして注目されます。
次に、高値の位置を調べるです。
過去の高値と現在の株価を比較し、どの程度の位置で新高値を記録したのかを確認します。これは、株の今後の動きを予測するために重要です。
業績に関する公式
経常利益の成長性と安定性を確認するです。
銘柄選定の際、過去5~10年間に年平均7%以上の成長を果たし、同期間中に減益がないか、あってもごく小さなものであることが求められます。これにより、企業の長期的な成長が期待できます。
直近の経常利益の伸び率を確認するです。
直近1~2年の経常利益が前年同期比で20%以上の伸びを示していること、また直近2~3四半期で売上が10%以上、利益が20%以上増加していることも重要です。これらの指標は、企業の短期的な業績改善を示しています。
成長を続ける銘柄を選定します。
経済の変動(不況や円高など)に影響されず、持続的な成長を見込める企業を選ぶことが重要です。ちょっとした理由で成長が鈍る企業は、真の成長株とは言えません。
PERの基準にも言及しており、PERが60倍以上の銘柄は足切りとし、あまり厳しい基準を設けないことで、魅力的な成長株を見逃さないようにします。
マーケットに関する公式
上げ相場の強さの確認します。
市場全体のトレンドを把握し、上昇相場において新高値銘柄の数が多い場合は、相場の強さを示します。新高値銘柄数レシオを利用することで、マーケットの状況を的確に把握し、投資判断を行います。
以上が、買いの公式の概要です。
大きな考え方はオニールの成長株発掘法と同じです。やはり、成長株だとだいたい戦略が似たり寄ったりで、成長株投資の理解を深めるためにも両書籍を手に取ることをお勧めします。
新高値銘柄数レシオについて
新高値銘柄数レシオは、株式市場の健康状態を示す重要な指標です。マーケットの強さを確認するための指標になります。
私は、この指標の部分が他の書籍にはなく参考になりました。
このレシオは、一定期間内に新高値を更新した銘柄の数を、全体の銘柄数で割ったものです。一般的には、レシオが高いほど市場全体が強い上昇トレンドにあるとされ、低い場合は弱気な状態を示します。投資家はこの指標を利用して、買いのタイミングや市場の強さを把握し、より適切な投資判断を行うことができます。
まとめ
「株の公式」に基づく公式投資のアプローチは、明確なルールと基準を提供し、効率的な投資判断を可能にします。特に、「買いの公式」と呼ばれるルールを適用することで、より的確な投資判断が可能となります。新高値銘柄数レシオは、市場全体の強さを測る重要な指標であり、買いのタイミングを見極めるために役立ちます。本記事では記載しませんでした売りの公式も記載されておりますので、これはぜひ本を手に取って読んでいただけたらと思います。投資家は、これらの公式や指標を活用し、リスクを管理しながら安定した投資成果を目指すことができます。