「オニールやミネルヴィニの戦略は素晴らしい。でも、これを日本株でどうやって活用すればいいんだろう?」そんな疑問を抱えたことはありませんか?彼らの戦略を使えば確かに投資成功の可能性が広がりますが、実際に日本市場で応用するにはいくつかの壁があります。私自身も試行錯誤しながら走り続けている途中ですが、システムを使った工夫でそのハードルを乗り越える方法をシェアしたいと思います。
- オニールとミネルヴィニの戦略を日本株に適用する際の問題点を整理
- 忙しい社会人でも使えるスクリーニングや自動化の手法
- データツールを活用した効率的な投資戦略の作り方
日本株適用の問題点
オニールやミネルヴィニの戦略をそのまま日本株に持ち込もうとすると、いくつかの難しさがあります。特にスクリーニングの複雑さやデータ不足が大きな問題です。
スクリーニング条件が複雑
オニールのCANSLIM戦略では、ファンダメンタルズとテクニカル分析の両方が重視されています。例えば、利益成長率やリーダー株の強さをスクリーニングで抽出する必要がありますが、日本株市場ではこれが意外と難しいです。まず、ファンダメンタルズで一度スクリーニングを行い、その後、テクニカル指標でさらに細かく絞り込む作業が必要です。このように、条件を組み合わせて使うことは手間がかかり、特に社会人にとっては時間との戦いになるでしょう。
スクリーニング条件が厳しい
日本株にオニールやミネルヴィニの条件を適用すると、該当する銘柄が少なくなるという問題もあります。例えば、CANSLIMの「C(Current Earnings)」では3期連続のEPS成長が望ましいとされますが、これをそのまま日本市場で探そうとすると、非常に厳しい条件になります。一般的なスクリーニングツールでは1期分のEPS成長が条件となるからです。
日本株では取得できない情報がある
レラティブストレングスのようなデータは、米国株では一般的に公開されていますが、日本株では入手が難しいです。この情報がなければ、相対的な強さを活かした戦略が使いにくくなります。こうしたデータの不足も、日本株に戦略を応用する際の障害になります。また、レラティブストレングスの計算式は公開されていませんが、様々な方がその計算方法を考察しています。データさえ整えば自分で計算することは可能です。ただし、手作業で計算するには大変な労力が必要となり、やはりツールの活用が求められるところです。
日本株でオニール&ミネルヴィニ戦略を実践する3つの方法
それでも、日本株でオニールやミネルヴィニの戦略を活用するために使える解決策があります。以下の方法を使って、日本株市場でも戦略を適用できるようになります。
スクリーニングツールを活用する
日本株向けのスクリーニングツールを活用するのが有効です。例えば、楽天証券やSBI証券などのスクリーニング機能では、オニール銘柄に近いものを探すことができます。CANSLIMの「C(Current Earnings)」の3期連続のEPS成長条件を直近1期に絞るなど、条件を簡略化してツールを使えば、忙しい社会人でも効率よく銘柄を選定することができます。
データ分析ツールの活用
TradingViewのようなツールを使えば、テクニカル指標の分析やチャートの自動化が簡単にできます。特にテクニカル分析に関しては、手作業では時間がかかる部分を自動化できるため、非常に効果的です。こうしたツールを活用することで、忙しい日々の中でも効率的に分析を進めることができます。
プログラムで自動化をする
さらに、プログラミングを使った自動化も強力な解決策です。例えば、Pythonを使ってファンダメンタルズとテクニカル指標を組み合わせたスクリーニングを自動で行う仕組みを構築することができます。私自身もこの方法にトライしていますが、自動化することで戦略の精度を高めつつ、日々の作業を軽減できます。これならば、3期連続のEPS成長をスクリーニング条件にすることが可能です。「システムトレード 基本と原則」という書籍では、コーディングスキルを身に付けることを勧めており、戦略について自分でエビデンスを取り、期待値の高い戦略を運用すべきであると言われております。
まとめ
オニールやミネルヴィニの戦略をそのまま日本株に適用することは難しい部分もありますが、スクリーニングツールや自動化の仕組みを取り入れれば、そのハードルを乗り越えることができます。特に、時間の限られた社会人にとって、システムを使った投資戦略の効率化は必要不可欠です。投資戦略の遂行のために、システムトレードで自動化することも時間効率につながるため、そのためのコーディングスキルを身に付けることもある意味自己投資であるということです。本ブログでは、これからもシステム活用や自動化についての解説も行いたいと思っていますので、ぜひ参考にしてください。
私自身もまだ走りながら投資戦略を作っている最中ですが、みなさんと一緒に成長株投資を進めていければと思います。これからも一緒に学び、戦略を磨いていきましょう!